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小樽、函館での解体速報

お盆休みに、小樽、函館を歩いています。今年は、悲しい情報ばかりです。

まず、小樽では、高島の旧吉田医院が6ヶ月ほど前に解体。すでに更地となっていました。大好きな銭湯だった鹿の湯も、昨年11月に解体とのこと。更地になった敷地の前に立ち、呆然としてしまいました。
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旧吉田医院
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鹿の湯

函館では、元町の旧今井百貨店が、解体の真っ最中。北海製罐の工場も跡形もナシ。角地に塔屋の付いた旧函館水上警察署(函館市大町13)の建物も解体中。いったいどうなっているのだろう。
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旧今井百貨店
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北海製罐
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旧函館水上警察署

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結構進みましたなぁ・・・。 from 函館鉄道写真館
という事で、旧函館西警察署の解体復元作業の進捗状況を暫くぶりに見に行ってきました。[[attached(1)]]正面から[[attached(2)]]どっく方から[[attached(3)]]函館港方から1ヶ月前は基礎部分を作っていましたが、今は1階部分の躯体が...
2006年08月21日(月)17時03分 受信

コメント一覧

X-103 2006年08月17日(木)16時30分 編集・削除

初めまして。函館在住のものです。
北海製罐は解体されたようですが、ほかの2件は解体されているように見えますが心配ありませんよ。
旧今井百貨店は現在、道路に面した面をL字状に残しつつ解体+耐震補強中のようで、空いたスペースは駐車場として活用するとの事。外観に関しても後年増築された4階より上の階はエレベーターの関連の個所以外は撤去して建築当時の外観へ復元中です。来年ぐらいには(仮称)函館市地域交流まちづくりセンターとして供用が開始されます。
旧函館西警察署のほうは一時的に更地にされたものの、もともとの使用部材を生かしつつ、建築当時の姿に復元する為に工事が進んでいます。復元後は臨海研究所として活用されるとの事です。

前村 2006年08月18日(金)01時26分 編集・削除

X-103さん、コメントありがとうございます。

旧今井百貨店、旧函館水上警察署(旧函館西警察署)共、外観復元とのこと。しかし、重機でRCを崩していましたから、少なくとも解体ですよね。

函館では、現在「北島三郎記念館」が入っているWinning Hall(旧森屋百貨店・旧金森洋服店)のイメージ保存が成功例となってしまっているようで、今回の2例もそれに倣ってのことのように思われます。

京都工芸繊維大学の中川理先生が、第一勧業銀行京都支店の解体・復元工事に関して「レプリカ保存」であるとして問題提起を行ないました。
http://www.mars.dti.ne.jp/~nakagw/kingo/

今回の函館の2例も、果たしてこの方法で良かったのかを議論しなければならないと思います。あまりに安易に、解体が進められてしまったように見えます。

X-103 URL 2006年08月18日(金)09時05分 編集・削除

旧今井百貨店と旧函館西警察署は共に老朽化が著しく、阪神大震災後に耐震性に難ありという判定が出ており、建物の再活用や耐震性向等を勘案して、このたびの解体復元に至ったと記憶しています。
旧函館西警察署は階段その他の内装材も復元に使う為、慎重に取り外してあるということなので、そういう点を勘案すると基本的な部屋割りは研究施設としての使い勝手を考慮しつつも警察署時代の部屋割りを維持して復元されるものと推察されます。外壁に関しても建設当時の姿を当時の技法で忠実に再現するとの事。
2件とも、老朽化の具合から察すると、元の使用部材を活かしつつ、耐震性を確保しながら復元されることになったのは妥当な判断だったと思います。