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「梅鉢」と「梅皿」

「梅鉢」と「梅皿」について書きます。

一昨日、「梅鉢型幼稚園」のことを書きました。「真上から見ると梅鉢のような形をしている」とも書きました。では、「梅鉢って何?」ということなのですが、小生、すっかり勘違いをしていたようです。小生がイメージしていたのは、「梅鉢」ではなく、日本画などで使う「梅皿」でした。

「梅鉢」とは、イコール「梅鉢紋」のことを指すようですね。「梅鉢紋」とは、天神様(菅原道真)の家紋で、加賀の前田家の家紋も「梅鉢紋」として有名です。丸5つを花弁に見立て、中央に小さな丸を置いた、梅の花を図案化したものです。

もう一つ、「梅鉢」というと、焼き物を指す場合があるようです。落語「猫の皿」にも出てくる「高麗の梅鉢」というのがそれで、要は、梅鉢紋の絵柄の付いた高麗製(実際には中国製)の抹茶茶碗で、名品として、高価なことで有名であったようです。

落語「猫の皿」の「高麗の梅鉢」を思い出したのは、先週のTVドラマ「タイガー&ドラゴン」に出てきたからなのでした。

ということで、「梅鉢型幼稚園」の「梅鉢型」とは、家紋の「梅鉢紋」の形をしたという意味でした。「梅鉢紋」よりも「梅皿」のほうが、似ているとは思うのですが。「梅皿型幼稚園」では、ちょっと格が落ちるような気もします。「梅鉢」だと、天神様ですし、高級なイメージですし。

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