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旧長崎刑務所のその後

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現在、解体工事の進んでいる「旧長崎刑務所」ですが、少し動きがあったようです。

毎日新聞(長崎版)の報道によれば、開発会社側から「商業施設内に管理棟は残せない。正門なら観光客誘致のためにも、残せる余地はある」との話が出ているようです。管理棟は、11月末に解体の予定。旧長崎刑務所の現所有者である株式会社ユニディオコーポレーションさん、株式会社新日本建物さん、保存に向けてのご検討いただき、感謝いたします。ぜひとも、正門保存の検討を進めていただきたいと思います。
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20071001ddlk42040310000c.html

個人的には、まあ、このあたりが妥当な落としどころかなとは思いますが、管理棟もうまく活用すれば、観光的にも商業的にも有効な資源となるのにと、非常に残念に思います。採算的にも、十分成り立つと思うのですが。

9月30日には、旧長崎刑務所のすでに解体された建物に使用されていた「赤れんが」の、市民への引き渡し会もあったようです。諫早レインボーシティー推進会の主催で、1個10円で販売したとのこと。
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20070929ddlk42040525000c.html
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20071001/11.shtml

また、9月末に、旧長崎刑務所の現役時代を写した写真展が行なわれたとのことです。撮影者は、長崎大学名誉教授の井口次夫氏。現役の刑務所内の写真は、本当に珍しく貴重です。撮影交渉に2年を要したとのことですが、長崎大学の先生という肩書も効いたのではないかと思います。そういう写真を、私蔵せず公開してくださったことに、感謝したいと思います。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070927/10.shtml

今後、旧長崎刑務所をめぐってどのような動きがあるか、引き続き注目していきたいと思います。

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