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倉吉の円形校舎が解体されそう

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ブログ月刊旧建築さんの情報で知ったのですが、倉吉の旧明倫小学校の円形校舎が、2009年度中に解体の方針とのこと。市長が議会で述べたとの記事が地元紙に載っています。
http://www.nnn.co.jp/news/071207/20071207006.html

旧明倫小学校の円形校舎は、小学校の移転後、地域公民館などとして活用されていましたが、老朽化を理由に全ての入居団体が退去させられ、ここ十年近くは空家のままでした。これまでも、解体されそうだという情報はずっとあったのですが、とうとう年限を定めて解体の予定が発表されました。

解体まで、まだ丸々1年以上時間があるなどと思わず、どうすれば耐震問題をクリアし、活用していくことができるかを考えなければなりません。各地の円形校舎がここ数年の間に続々と解体されていますが、一方では、横浜の明倫学園(奇しくも同じ明倫!)の円形校舎がDOCOMOMO Japan 2005の15選に選ばれています。

円形校舎は、そこに学んだ人々にとって強烈な思い出を残しており、また、よその土地の者にとっては不思議で魅力的な建物でもあります。観光資源としても、十分役立つ建物です。

耐震問題ぐらいクリアできないはずがありません。コストをかけずに、いかに耐震補強を行なうか。これに答えなければならないのは、建築に関わる技術者の方々です。残そうとする人々の意思と、技術者の力とで、倉吉の円形校舎を残さなければなりません。

ちなみに、世間では、円形校舎の存在そのものを知らない人々が数多くいる現実があります。円形校舎に学んだ人々は、どうか円形校舎のことを周囲の人々に語ってあげてください。どんな校舎だったかを。人々が円形校舎に興味を持つことが、保存への第一歩なのですから。

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